博士が教えるオメガ3脂肪酸なるほどガイド

エゴマ油

オメガ3脂肪酸が豊富な油脂として知られるエゴマ油について、その特徴や効果的な摂取の方法などについて述べていきたいと思います。

オメガ3脂肪酸が豊富なエゴマ油、その効果とは?

エゴマ

エゴマ油も亜麻仁油と同様に、一般的な方への知名度はさほど高くないというのが実情でしょう。しかし、その歴史は意外に古く、縄文時代の遺跡からも成分が検出されるなど、油脂として貴重な存在であったそうです。

特に鎌倉時代までは、油紙や番傘、灯用の油などに用いられたとのこと。その後は菜種油が主流となり、時代の趨勢によって忘れかけられた存在になっていましたが、近年はオメガ3脂肪酸の供給源として再び注目を集めることになっています。

エゴマは漢字では荏胡麻と書きます。そのためゴマの仲間と思いがちですが、実際にはゴマ科ではなく、シソ科の植物になります。実はこのことが、とある混乱を招きました。

1990年代以降、オメガ3脂肪酸が豊富なことに着目されましたが、エゴマという植物自体の知名度の低さから商売上不利と考えられたため。「シソ油」の商品名で売る業者も現れました。

そのため、本来のエゴマ油とは別物であるような誤解を招いたとのこと。現在はエゴマ油として流通する傾向となっているようです。

そんなエゴマ油の特徴としては、成分全体の約6割がオメガ3脂肪酸であること。亜麻仁油と同様に、高い含有率となっています。

こちらも、1日小さじ1杯程度を生のままで飲むことでオメガ3脂肪酸の必要量を満たすとされています。

その一方で、これも亜麻仁油と共通することですが、熱に弱く、また酸化しやすい弱点があります。加熱する料理に使うのは避け、サラダなどにかけて食べるか直接飲むのがよいでしょう。

どうしても料理と組み合わせたい場合は、食べる直前にかけるべきです。また、冷蔵庫でしっかり密封した状態で保存することが重要です。それでも一旦開封してしまうと徐々に酸化してしまうので、購入する際は大容量のものは避け、小さいものをこまめに買うというやり方が望ましいと言えます。

以上の通り、エゴマ油は亜麻仁油と、成分的にも取扱いの特徴にも、大きな共通点があります。オメガ3脂肪酸を摂取できる油脂として、飛車角と言ってよい存在と言えるでしょう。